シリコンゴムの劣化した Etymotic Research ER20 を、再び使えるようにした話
Etymotic Research ER20 とは
ライブとか楽器演奏とかの場面において、耳を守りたいけど、耳栓を使うと音が変わってしまう! というわがままに答えてくれる耳栓です。
Etymotic Research | ETY•Plugs® Earplugs
サウンドハウスで4年前くらいに買いました。 若干高域が曇る気はしますが、概ね音を壊さずに音量だけを下げてくれます。 商品説明のどこにもそんなことは書いてありませんが、音ゲーにも便利です。
この方法を思いついたきっかけ
ER20XSという新製品が出まして、買おうかな、どうしようかな、と眺めていると
Etymotic Research | ER•20®XS High-Fidelity Earplugs - Hearing Protection - Consumer
交換部品について書かれていることに気付きました。あれ、交換できるのか……
本題
バラしてサクッと交換します。
分解
外側のパイプを外します。 外しました。 シリコンゴム部分を外します。 外しました。
ダンパーを確認する(憶測)
このパイプの中の薄っぺらい円がダンパーのようです。
これが音量を下げているようです。
シリコン部分はいわばおまけです。
※憶測です!
組み立て
適当なカナル型イヤホン用のイヤーピースを使うのでいいと思います。
ここでは、audio-technicaのファインフィットイヤーピースを使いました。
テスト
テストと言っても、これを耳に挿入して、ヘッドフォンで音量を上げて、聴感を確認するだけです。
そこそこ自然な鳴り方だけれども、少し低音寄りかな、14kHzより上があんまり出てないかなぁ、という感じで、概ねオリジナルと同じだと思います。
ソニーのノイズアイソレーションイヤーピースとか使うと違う傾向になったりするのかもしれません。
まとめ
こんな製品を持っている人間は、カナル型イヤホンのイヤーピースなんて余らせているはずなので、実質ゼロ円で実行できるわけで、まぁいいんじゃないかな、と思います。
freshplayerplugin: PepperFlash on Firefox
LinuxでもFirefoxで最新のFlash Playerが使いたい!
Linuxにおいて、WebブラウザのFlash Playerプラグインは2種類あります。
Adobeから直接提供されているNPAPIプラグインと、Google Chromeに同梱されている
PPAPIプラグイン (Pepper Flash) です。
NPAPIプラグインに関してはセキュリティフィックス以外のサポートが打ち切られ、
非常に古いバージョン11のみが提供されています。
一方、PPAPIプラグインは最新のバージョン16が提供されています。
通常はPPAPIプラグインが使用できるのはChromeベースのブラウザのみです。 ChromeであるとかChromiumであるとかVivaldiであるとかです。(関係ありませんがVivaldiには大変期待しております。)
NPAPIプラグインにしか対応していないブラウザにおいて、最新バージョンのFlash Playerが使いたいなら、 freshplayerpluginというラッパーっぽいものを使うことで、PepperFlashを利用することが可能です。
この記事はamd64環境のGentoo Linux環境で試したことについて書かれています。
インストール方法
ソースコード
githubにあります。 GitHub - i-rinat/freshplayerplugin: ppapi2npapi compatibility layer
Gentooでのインストール
betagarden overlayにあります。layman -a betagarden
してemerge
してください。
~amd64
になってるので/etc/portage/package.keywords
を適宜修正する必要があるかもしれません。emerge --autounmask-write
とかするといいと思います。
私の環境では www-plugins/chrome-binary-plugins:beta
がインストールされているので、/etc/freshwrapper.conf
を修正する必要がありました。
www-plugins/chrome-binary-plugins:stable
をお使いの方は修正する必要がないかもしれません。
# Path to the Pepper Flash plugin
#pepperflash_path = "/opt/google/chrome/PepperFlash/libpepflashplayer.so"
pepperflash_path = "/opt/google/chrome-beta/PepperFlash/libpepflashplayer.so"
手元で動かしてみての雑感
概ねいい感じに動いています。
- 日本語入力ができません。
- ニコニコ動画はちょっと重いです。
- Chromeのうち、Linux版でだけ発生していた音声の歪みがない……ような気がします。
- 某船のゲームは普通に動きます。
- freshplayerplugin/known-issues.md at master · i-rinat/freshplayerplugin · GitHub にいろいろ書いてあります。
新宿バルト9 がマトモに表示されないです。
github.com 修正されたようです。(実際には試していないのですが)修正されたようです。
おわりに
Flash Playerとかいうものからは早く脱却したほうがいいんじゃないでしょうか……
自己流のローストビーフの作り方です
はじめに
口内炎が痛すぎて、ストレスフルで、肉の塊がどうしても食べたくてローストビーフを作ったんですが、暇ですしクリスマスも近いんで、作り方を書いてみようと思います。
どやぁ pic.twitter.com/2rpXEe09WA
— ゆーいちろー@底打ち (@Yuichiro_S) 2014, 11月 19
用意するもの
温度の調節できるオーブン
すみませんがこれがない場合のやりかたは分かりません。
牛ももブロック
大きくて厚さというか太さが均一なものがいいです。
あんまり脂身が多くないほうが個人的にはいいと思います。
いい塩
大事です。すごく。
もらいもののピンク色の岩塩があったので使いましたが、普段はMOTHIAの塩を使ってます。
混ぜもののない塩を使う前提でこれを書いています。化学調味料とかハーブとかの入っていないやつです。
挽きたての黒胡椒
大事です。すごく。
ミルがなかったら叩き潰せばいいと思います。袋に入れてビンの底で叩くとか。
セロリと玉ねぎとにんじん
普通ので大丈夫です。
下準備
肉を常温に戻す
ここだけは絶対に手を抜いてはいけません。 内側までちゃんと常温に戻します。
野菜を刻む
根性でみじん切りにします。
恵まれた人はフードプロセッサを使いましょう。
肉に下味を付ける
塩と胡椒をゴリゴリ塗り込みます。
最後の下準備
オーブンに入れるトレイに野菜を敷いて肉を乗せます。
焼き
外側
- 180℃に予熱したオーブンに肉を乗せたトレイを入れて10分位焼きます。
- 取り出して上下を返して5分位焼きます。肉が干からびないように適当に野菜を下から抜いて上にも乗せておきましょう。
内側まで
- そのままオーブンを120℃に下げて、肉の厚さが5cmくらいだったら1時間くらい焼きます。
- 竹串をさして肉汁がだばーっと出てきたら焼けてます。経験が少ないうちは確認しながら焼きましょう。
仕上げ
オーブンから取り出して冷ます
冷めるまでは肉を切ってはいけません。 竹串をさして肉汁がだばーっと出てきたでしょう? 冷める前に切ると、切り口からあんな感じで肉汁がだばーっと出ます。出ちゃいます。我慢して内側まで冷まします。
ソースを作る
みじん切りの野菜をフライパンに入れて赤ワインを入れて適当に煮てから絞ります。
肉に塗り込んだ塩のぶんで味はついてると思いますが、足りないなら少しだけ塩を足します。
食べる
バケットとかサラダとかスープとか用意して食べましょう。
え? 一緒に食べる相手がいない? ばっかお前……俺がついてるだろ。
泣いてないです。
スマホの画面の細かい傷を消す方法
スマホの細かい傷を消すことに成功したので、記事にしてみました。
電動ドリルで力技で解決するシリーズ=ぱーと2 です。
LG L-01E (Optimus Gのドコモモデル) で傷を消せました。
光の具合しだいでは白く浮いて見える程度の細かい傷だけに有効な方法だと思います。
ゴリラガラスやらなんやらのイケてるガラスでも、砂が付いた指でフリック入力とかすると、細かい傷がついてしまいますね。
私の端末も、フリック入力に使うエリアだけがうっすら白く……
電動ドリルに
ヤナセ インパクト用 軸付フェルトホイール 【6.35mm軸】 φ30×25×6.35 NFF30
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こういうのをつけて、本当はガラス用コンパウンドを使うべきなんでしょうが、とりあえず普段使ってる歯磨き粉
Ora2(オーラツー) ステインクリア ペースト (ナチュラルミント) 130g (医薬部外品)
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- 発売日: 2013/02/05
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をつけて、ぶいーん、と磨けば消えました。 防水端末のかたも、防水端末じゃないかたも、浸水にはくれぐれもご注意を。
仕上げにはいつものこれ!
SOFT99 ( ソフト99 ) ウィンドウケア ヌリヌリガラコ 75ml 04132 [HTRC2.1]
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これだけです。幸せです。
ではでは〜
AndroidのKindleアプリで日本語フォントが正常にダウンロードされない
Kindleで日本語フォントが正常にダウンロードされない端末があるようです。
というか、うちのスマホがそうなります。
Kindle for Androidでフォントの選択肢から『明朝』が消えた - バニラソルト
Kindle for Android でフォントに “明朝” が選べなくなったときの対処 | kurokobo.com
あたりに解決法が書いてあります。
完全に書いてある通りのやり方で日本語フォントがダウンロードできるかどうかはKindleアプリのバージョンにも依存するようで、 Kindleアプリを更新したら手元で挙動が変わりました。
要するに、適当な辞書をダウンロードし、中国語フォントが必要だとKindleアプリが判断するのに十分な量の中国語を表示させると、中国語フォントのついでに日本語フォントもダウンロードされる、ということのようです。 通知エリアに “日本語フォントをダウンロード” と表示されたものを実行しないとダウンロードされないパターンもあります。
ところが、これだけだと、日本語フォントを使ってほしい一部の文字が中国語フォントで表示されてしまいます。
そこで、Kindleアプリのフォントの保存パス以下をいじります。
sdcard/Android/data/com.amazon.kindle/files/fonts 以下に ja/ と zn/ というディレクトリがあります。 sdcard/Android/data/com.amazon.kindle/files/fonts/ja/system_fonts.xml というファイルの記述が、正常に日本語フォントをダウンロードしたKindleアプリと違っています。
sdcard/Android/data/com.amazon.kindle/files/fonts/zn/ ディレクトリを削除して中国語フォントを削除するか(中国語の書籍は読めなくなります)、ja/system_fonts.xml を正常な端末からコピーすることで(こちらは中国語の書籍も読めます)解決できます。
/system/etc/fallback_fonts.xml あたりの記述によって、Kindleアプリが日本語フォントが必要ないと判断すると、この問題が起きるのではないか、と推測しています。
sdcard/ndroid/data/com.amazon.kindle/files/fonts/ja/system_fonts.xml を適切に記述することで、より幸せになれるはずですが、これに関してはきちんと調べていないので、気が向けば書こうと思います。
ワックスの劣化した床を少し変わった方法 (?) で改善した話
はいけい
うちの床材はコルクです。
コルクの床材というのは、コルクに樹脂を染み込ませて作る……らしいです。そういう見た目してます。
10年もすれば樹脂がだめになるそうです。そりゃそうでしょうね。
うちの床はそんなこんなでボロボロです。湿度が上がると謎のベタつきが発生します。
通常、こういう時は、ワックス剥がし剤で全部ワックスを剥がして、ワックスをかけなおすと思います。
でも面倒くさくてやりたくない。わりと破壊的な操作っぽくて、いかにも面倒くさそうです。
おためし
とか思ってたら、ドラッグストアで見かけたのがこれです。
フローリングマジックリン リビング用洗剤 つや出しスプレー 400ml
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ワックスと洗剤がひとつに! すごく便利そう。
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とりあえずこういう布で指示通りに使ってみる。
……いい感じではありました。しかし、圧倒的に汚れに対する攻撃力が足りない。
そりゅーしょん
当然の論理的帰結として物理で殴ることにしました。
工具入れから電動ドリルを取り出して、
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コールテンパフを装着。
- 掃除機をかけます。
- 先ほどのマジックリンをぶちまけ(通常よりもかなり多め、液が白く見えるくらい)、思い切り磨きます。
- そして先ほどの布(マイクロファイバークロス)で乾拭きします。マジックリンが残らないようにしましょう。
- 乾かします。
- 一応もう一度乾拭きします。
- ピカピカです。
てぃっぷす
楽をするための細かいノウハウ的なことをいくつか。
一番大事なやつ。マスキングテープ。これからここを磨くぞー、というところをマスキングテープで囲います。とても楽です。養生テープでもいい気がします。
50cm x 100cm くらいずつ磨くのがおすすめです。コールテンパフもわりと汚れるので、少し磨いては洗って、少し磨いては洗って、がいいと思います。コールテンパフを大量に買ったほうが楽かもしれません。
磨き方。すさまじく雑な図で恐縮です……
磨く円盤は右回転で使いました。買ったものが、右回転じゃないとネジが緩みそうだったので。
床には手前半分を付ける感じで使うといい感じでした(図右上)。正しい使い方なのかとても自信がないです。
右回転で手前半分を床に付けると、汚れと余った洗剤が左に流れます。なので、右から左に磨くと楽です(図左下)。コールテンパフですが、マジックテープで装着するタイプと、紐で締めるタイプがあって、後者のほうが圧倒的に安いです。価格と労力のバランス、お好みでどうぞ。
えくすきゅーす
うちの床では入居前以上にツルツルピカピカになりましたが、これはたぶん、元々の状態が悪すぎるせいだと思われます。期待しすぎないでくださいね。
OS X 10.9.4 Mavericksで時計がズレる; ntpdが正常に動作しない
めちゃくちゃ時計ズレるんですよね。
環境設定からntp使うチェックボックスをトグルすると時計合うんですが、めんどくさすぎる。
結論を一番最初に書きます。 私の環境では、pacemakerを無効化して、MacPortsからインストールしたntpdに入れ替えることで解決しました。
Apple純正ntpdのpoll間隔を変更して対処している方へ
64秒に1回のペースでntpサーバにアクセスしている可能性が高いです。サーバに無用な負荷をかけることになります。他の解決手段をおすすめします。
さて、詳細です。
時計ズレるとぼやいていたら、これを教えてもらいました。
OS X MavericksではNTPサーバーとの同期が出来ず、時間がずれる不具合がある?
まったく同期されなくなるらしいです。
たしかにntpqで見るとoffset 1200、jitter 400とかなってて明らかにおかしい。
jitterよりもoffsetのほうが大きい時点で何もかもがおかしい。
あ、ntpについてあまり知らなくて記事の意味がわからないようでしたらNTP設定 - とあるSIerの憂鬱 を読むといいと思います。
とりあえず一番お手軽そうな解決方法:/etc/ntp.confにminpoll 6 maxpoll 10
を設定する
OS X MavericksではNTPサーバーとの同期が出来ず、時間がずれる不具合がある?に書いてあったやつです。
とりあえず時計はズレなくなりました。
しかし、少ししてから気付きました。
時計が安定したらpoll間隔が2^10秒になるはずなのですが、2^6秒のまま。
64秒に1回アクセスしてたらさすがに迷惑ですよね。
そもそも、offsetとjitterがともに300くらいでまぁまぁおかしい。
このあたりでntpdまわりを入れ替えないと解決しないことに気付きました。
そこで、MacPortsからntpd入れてみました。
/usr/libexec/ntpd-wrapper
を編集してportsのntpdを起動するようにします。
exec /opt/local/bin/ntpd -p /var/run/ntpd.pid #exec /usr/sbin/ntpd -c /private/etc/ntp-restrict.conf -n -g -p /var/run/ntpd.pid -f /var/db/ntp.drift
portsのntpdはAppleのntpdと設定ファイルが違うので/etc/ntpd.conf
を編集します。
デフォルトだと、ntpd.conf
にはserver
行だけあってdriftfile
の記述はなく、restrict
の記述はntp-restrict.conf
にあります。
server ntp.nict.jp
server ntp.nict.jp
server ntp.nict.jp
server ntp1.jst.mfeed.ad.jp
server ntp2.jst.mfeed.ad.jp
server ntp3.jst.mfeed.ad.jp
server s2csntp.miz.nao.ac.jp
driftfile /var/db/ntp.drift
restrict default nomodify nopeer noquery limited kod
restrict 127.0.0.1
動いてはいるようだがoffsetとjitterの数字が明らかにおかしい(300くらい)。
このあたりでもっと根本的な問題だと気付きました。
そこかしこにpacemakerが新しく入ったせいだと書いてあります。
ntp time drift mavericks | Apple Support Communities
を見るとpacemaker殺してMountain LionのntpdをTime Machineから発掘せよとか書いてあります。
pacemakerとはなんぞや。
pacemaker(8) Mac OS X Manual Page
"pacemaker adjusts the system clock periodically to compensate for clock drift. The clock drift is nor-mally normalmally computed by ntpd(8), which writes a clock drift value in /var/db/ntp.drift."
ntpdのドリフトに比べてなにが優れているのかまったくわからないわけです。
ドリフトというのは、ntpサーバと比べてるうちにシステムクロックのズレ方が分かるのであらかじめ自分で調整することなんですが(1日に3秒進むと分かっていれば3秒遅らせればいい)、もともとntpdについてる機能なのになぜ分けたのか……
仕方がないのでpacemaker
を殺します。
ntp time drift mavericks | Apple Support Communitiesによれば
/System/Library/LaunchDaemons/com.apple.pacemaker.plist
を削除すればOKです。
これで、portsのntpdがまともに動くようになりました。offset jitter ともに 10ms以下です。 スリープしてレジュームすると一時的にjitterが500msくらいになりますけど。
ちなみに、portsのntpqはntpq -4
してIPv4で使わないとなぜかconnection refusedになります。
ntp.conf
にいろいろな書き方でrestrict ::1
に類することを書いたのですが……
蛇足:
ところで、pacemakerを殺したらレジューム時に1分近く固まるのが治ったんですけど、なんなんですかね。